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鼠径部痛症候群(groin pain syndrome)

2015年8月11日

鼠径部痛症候群

鼠径部痛症候群は、最近20年間で飛躍的に注目度が上昇したスポーツ疾患である。サッカーやラグビー、ホッケーなど股関節を酷使するスポーツに多発する。中田英寿選手や中村俊輔選手、ジダン選手、アンリ選手なども患った症状。

鼠径部の疫学(鼠径部痛を生じる原因疾患)

※鼠径部痛症候群の症状は多彩、診断基準は国際的に確立されていない。

Groin triangle

Falverらは多彩な症状を整理するため、上前腸骨棘、恥骨結節、上前腸骨棘から膝蓋骨上極までの中央点を結ぶ三角形をgroin triangle と定義。

 

Groin triangle中央

・腸腰筋損傷

・股関節病変

 

Groin triangle上方

・鼠径ヘルニア・鼠径管前、後壁損傷

 

恥骨結合

・恥骨結合不安定症・恥骨体骨髄浮腫

・恥骨円板の変性など

 

 

内転筋群

・長、短内転筋・恥骨筋

保存療法の変遷

・1990年代前半まで

Passive treatment

安静、および活動制限、薬物療法、物理療法、マッサージ、ストレッチ、鍼治療など

Passive treatmentの治療成績は総じて不良(Morelli 2001,LeBlace 2003,Caudlill2008)

・2000年代から

Active treatment

股関節周囲筋と体幹の段階的強化、立位での動的安定性の改善を目的とした積極的な運動療法

復帰率や長期成績などPassive treatmentより良好

・本邦

股関節周囲の拘縮除去、骨盤の安定性向上、全身の協調運動の改善を目的とした包括的なリハビリテーションが行われている。

 

 

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