野球肩
野球肩(投球障害肩)とは、投球動作によって肩関節周囲に組織損傷が生じ疼痛を主訴とする状態です。
「野球肩」という診断でも損傷される部位や組織は異なります。
原因
野球肩の原因は、繰り返しボールを投げることによるオーバーユースだけでなく、投球フォームの不良(良くない投げ方)や、上肢・体幹・下肢の柔軟性および筋力低下などが挙げられます。
投球動作はワインドアップ期、ストライド期、コッキング期、加速期、減速期、フォロースロー期の6つに区分されます。
各相において、筋活動や負担のかかる組織は異なるため、痛みが生じるタイミングによって病態は異なります。
リハビリ
野球肩の理学療法では肩関節の安定性を高めるインナーマッスル(棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋)のトレーニングを始め、投球時に肩関節に影響を与える肩甲骨周囲筋群、体幹、股関節などを評価し、肩関節に負担をかけている部位のトレーニングも行います。
→エクササイズの詳細はこちら(①肩のエクササイズ、②胸郭の体操、③片脚バランス)
症状には個人差があるので、医師の指導のもとリハビリを行うことが大切です。