特徴

発症初期には母指、示指、中指のしびれや痛みを生じます。

進行してくると母指の付け根の筋肉が痩せてきて、力が入らなくなってきます。

そのため、手を使った細かい動作（ボタンを止める、物を摘むなど）がやりづらくなります。

  

原因

正中神経と呼ばれる神経が手関節にあるトンネル内（手根管）で圧迫され症状が生じます。

妊娠・出産期や更年期の女性に多いのが特徴です。

また骨折後に生じたり、仕事やスポーツで手をよく使うことでも生じます。

治療

投薬や物理療法によって痛みや、痺れの改善を図ります。

手に負担が掛かっている場合は運動や仕事を控え、局所の安静が必要です。

痛みや痺れなどの神経症状が強い場合はシーネ固定を行い神経への負担を軽減させます。症状が進行し、母趾球筋の萎縮が見られる場合は手術が必要な場合もあります。

また手関節に負担がかからないように肘関節や肩関節、肩甲骨周りの柔軟性、安定性を高めるようなエクササイズを行っていきます。

症状には個人差があるので、医師の指導のもとリハビリを行うことが大切です。