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大腿骨頸部骨折

特徴

転倒をきっかけに発生することが多い骨折です。

大腿骨頸部骨折とは大腿骨の頸部が折れた骨折です。(図参照)

40歳から年齢とともに増加し、70歳を過ぎると、急激に増加しています。(大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン改訂第2版)

原因として加齢に伴い、バランス能力が低下し、転倒しやすくなる。また骨粗鬆症によって骨がもろく骨折しやすいことが挙げられます。

転倒によって強い痛みがあり、立てない、歩けない場合は大腿骨頸部骨折が疑われるため、無理に動かさないようにしましょう。

治療方針

特殊な症例を除き手術療法を選択することが一般的です。

手術方法は症状やレントゲン画像によって異なりますので詳しくは主治医の先生にご確認下さい。

骨接合術

骨折部を固定する手術方法です。

 出典:日本骨折治療学会

 

人工骨頭置換術

骨折した大腿骨の骨頭と呼ばれる部分を切除し、金属やセラミックで作られた人工骨頭を挿入する手術方法です。

 出典:日本骨折治療学会

 

リハビリ

手術された場合は術後早期からリハビリが開始され、早期の起立・歩行動作獲得を目指して行われます。

受傷後、適切な手術、適切な後療法を行なっても、すべての症例が受傷前の日常生活レベルの復帰できるわけではありませんが、退院後もリハビリを行うことで身体機能の向上に有効だとされています。(大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン改訂第2版)

リハビリでは、ベッド上での筋力強化訓練や、可動域訓練から始まり、起立動作訓練や、歩行訓練など日常生活に必要な動作を練習します。

歩行訓練では平行棒、歩行器、T字杖歩行と段階的に行われることが多いです。

また、股関節の機能向上だけではなく、隣接関節(体幹、膝関節、足関節など)の機能も向上させて疼痛の軽減、日常生活動作の改善を図っていきます。

 

当院では理学療法士が一人一人の患者様の状態、動作を分析し、リハビリ内容を作成していきます。

また、患者様自身でもストレッチや運動が出来るようにホームエクササイズ(自主トレ)をご提案しています。

症状には個人差があるので、医師の指導のもとリハビリを行うことが大切です。

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