腰椎圧迫骨折
骨粗鬆症に起因する比較的弱い外力で生じる圧迫骨折や、強い外力(転落や転倒など)で生じる圧迫骨折があります。
骨粗鬆症に起因した圧迫骨折では痛みが軽度なこともあり、本人も気がつかないことがあります。
また、骨粗鬆症のような状態では「いつのまにか骨折」という、何ら明確な衝撃や怪我がないのに、ある日突然、骨が折れている状態になることもあります。
強い外力(転落や転倒など)で生じた圧迫骨折では骨折部の疼痛を伴い、少しの動きでも痛みを生じ生活が著しく制限されます。
治療方針
個人差はありますが、受傷後1ヶ月間は骨折部が不安定で変形しやすい状態ですので、コルセットなどで固定してなるべく骨折部にストレスが加わらないように心がけることが重要です。
経過が順調であれば痛みも軽減していきます。
初期のリハビリでは痛みと相談しながら、徐々にストレッチや運動を開始していきます。また、起き上がり動作や立ち上がり動作など生活に必要な動作改善のためにエクササイズを行います。
リハビリ
〜コルセット固定している期間〜
コルセット固定中は骨折部は安静にしていなければなりません。しかし全く動かないでいると患部以外の部分まで筋肉が減ってしまったり固まってきてしまうため、この時期の運動は骨折部以外の体操が中心となります。骨折部の痛みが無い範囲で行うことが最も重要となります。
→エクササイズの詳細はこちら(①お尻のエクササイズ、②肩のエクササイズ、③腰椎と股関節の動作学習)
〜コルセット固定が終了してから〜
コルセット期間が終了したら骨折部も含めた運動していきます。
→エクササイズの詳細はこちら
理学療法士が個々の患者様の状態、動作を分析し、リハビリ内容を作成していきます。
また、患者様自身でもストレッチや運動が出来るようにホームエクササイズ(自主トレ)をご提案しています。
症状には個人差があるので、医師の指導のもとリハビリを行うことが大切です。